今から何ヶ月か前のことになります。
「この歯は虫歯が大きく、痛みも出ているし、なにより親不知で治療も困難なので抜いたほうがいいでしょう。」
ということで、患者さんから承諾をもらい「なんか手こずるなー!」と思いながら抜いた歯が写真のこれです。
通常、抜いた歯は「持って帰ります?」と聞いています。
「要りません!」とか「いらない、いらない」と言われたら、医院で処分することにしています。
この歯がこうして写真に納まっているということは、「要らないです!」と言われて私が所有することになった次第です。
そして、この歯を見れば見るほど何かに似ていませんか?
顔があって、目があって、口がある、まるで人の顔あるいは動物の顔にそっくりな人面歯(獣面歯)だったのです。
どこからどう見ても目にみえる部分は、エナメル滴という歯の根の部分にできたエナメル質の塊で言わば奇形みたいなものです。
そして口に見える所は根っ子の分かれ目で髭のように見えるのも外側に跳ね上がった歯根部分です。
こんな鋭角に一部分だけ曲がっている歯はなかなかお目にかかることも無く、随分たくさんの歯を抜いてきましたが、こんな根っ子の形態は初といっても良いものでした。
これは、自然というより人体が作り出した偶然の産物です。
もう一度、あるいはジックリ見てください!何にみえますか?

