警察歯科医

私事で申し訳ありません。

平成25年7月より警察歯科医を委嘱されました。
みなさんもご存知ないとは思いますが、実は、私も警察歯科医なんて存在を知りませんでした。
警察歯科医の職務は警察に協力して、警察署に留置された留置人の歯科治療や、身元不明者の歯型の鑑定に協力することで、身元や死因の解明の手助けに奉仕する歯科医なのです。
こんな大役を委嘱されて私に務まるのかと不安を感じながらも、私が任命されたのも何かの縁と一生懸命業務に邁進する所存です。

もうすでに、留置人の歯科治療では協力済みですが、今回は“茨城県医師会警察医部会法医学研修講演会”という、舌を咬みそうな長い演題の会合に参加してきました。
病院、介護施設等の入院入所先での死亡など、死因が明らかであれば何の問題も無いのです。
しかし、その死因が単なる事故死、病死、あるいは事件性のある事故死、病死なのか?事件性がありそうに見えた自然死?それらのことを明確にする必要があり、そうでなければ社会が混乱してしまう場合もあります。
これらの事柄を解決するために、警察、警察医、警察歯科医が控えているわけです。

その中で、最も重要なことが検視、検死、検屍です。
法律用語や一般的な用語とかいろいろ区別があるようなのですが、今回は省略です!

以下、講演内容をかなり大雑把にまとめてみます。
人が死んでしまえば物体となるわけですが、その物体となる前の痕跡を丁寧に観察し、その痕跡と事実がきちんと整合性が取れて説明ができるか?
そして生前の行動、病歴、周囲との関係等さまざまな事柄を踏まえて正しい死因として証明できるのか?これこそが真髄で総力を挙げています。

この研修ならびに講習に参加してみて、“検視・検死”がこんなにも情熱あふれる医師や、警察関係者によって日夜おこなわれているとは胸熱です。

したがって、情報量、ノウハウは莫大で茨城県での完全犯罪は不可能にちがいありません。
講義では実際の事例を多くのスライドと共に解説され、茨城県内で発生した新聞、テレビニュース、ワイドショーで連日取り上げられた事件のより詳しい真相も知らされ、表に出ていない「こんな事情があったのか!」といった情報も見聞できたことは驚きでした。

ただ、スライドのほとんどはみなさんが目にすることが無いというか、かなり悲惨な状態の物体から真実は解明されています。

私は日本糖尿病協会登録歯科医、介護認定審査会の委員でもあるので医師会が主体となる講演に参加したり、直接臨床にあたる医師と会話をする機会にも恵まれています。
従い、多くの歯科医とは異なる知識、知見を得られることにも繋がり、私の歯科医師人生に大きな影響を与えてくれていることに大変感謝しております。

もし、私に警察歯科医として出動命令が発せられた場合、全力で職務に当たることを誓います。(かっこいい!)
最後に、ぜんぜん関係ないけど、頭の中に引っかかっている事柄があります。みなさんもご存知のアニメ“名探偵コナン”の主役コナン少年は「絶対コナン自身が“シリアルキラー”だ!」とテレビを見るたびに感じてしまうことです。では、次回!

This entry was posted in お知らせ. Bookmark the permalink.