さて、久しぶりにPRPについて綴ってみましょう。
「Tarzan」という商業誌にPRPの特集が掲載されました。
このブログでも以前から何回も綴ってまいりましたが、ヤンキースのマー君こと田中将大選手が手術では無くPRP治療を選択して復帰したことは記憶に新しいことです。
美容だけでは無く、整形外科分野ではスポーツ選手やアスリートの故障にも数多く応用されていることもご存知でしょう。
今回の特集では、PRPとは何か?
なぜ効くのか?
どのような症状なら治療OK?
副作用は?
海外ではどうなっている?
そもそもどうやって作るの?
など事細かに解説されていて今まで目にしてきた記事とは少し異なり、医療関係者向けのような扱いです。
しかもですよ!!
記者が実際にPRP治療を体験し、詳しい作製法が写真付きで載っています。この方法は土井歯科クリニックが実際に使っているシングルスピン用滅菌真空採血管(スピッツ)を使っていて、遠心分離のメニューも同じ(誌面では毎分350回転となっていたけど実際には3500回転です)じゃん!
ということは、この特集記事は私の所属するACR研究会の会員クリニックで取材をしたのね!
この特集のことは事前に研究会事務局から、メールと記事が配信されていましたが、一般の人のあいだにPRP治療を知る人がまた増えてくれたことはとてもうれしいことです。
PRPの作成では、記事に出ていたような特殊な採血管を使うシングルスピンと言って1回の遠心分離で血小板を高濃縮する方法や、一般的な作成法のダブルスピンといって2回に分けて遠心分離をして血小板の濃縮度を高くして作る赤血球が混じった赤いPRPがあります。
そもそも血小板の寿命は数日ですが、血小板から多くの成長因子が放出されることで、連鎖反応的に作用して長期間に渡り治療効果が持続されるということです。
赤血球が混じった赤いPRPについても血球成分がどのような影響を与えているかも論議されています。
しかし、実際には赤血球が無い方が注射後の痛みが少ないようです。
また、この記事には骨折の治癒促進効果に対するデータが示されていました。
これは歯科領域に当てはめると、骨を扱うインプラント治療でも有効性を示唆しています。
当院でも以前からPRPを使ったインプラント治療をしていますが、骨の量が少なく難症例といった高度な技術と経験がないとできないようなインプラント治療でも高い成功率を納めています。
重度歯周病治療に必須の歯周外科手術でもPRPの効果が期待できるのですが、歯周外科手術には健康保険が適用されるので、保険適用外の人工骨やPRPを応用した歯周外科手術は現在ほぼ需要が無いのが残念です。
土井歯科クリニックは地域密着型のクリニックなので、たくさんの患者さんに「ここに来れば何とかしてくれる」と支持されていますが、これからもたくさんの方々の期待を裏切らないよう努力していきます。
追伸
薄毛でお悩みの方にもPRP治療で髪の毛が濃くなったという論文もありました!論文名は“PLATELET-RICH PLASMA: A THERAPY FOR HAIR GROWTH”簡単にいえば“PRPを使った増毛治療”

