銀色の金歯?

日本の歯科医療は歯周病、虫歯、差し歯、入れ歯治療等ほぼすべてが保険治療可能な世界に誇れる制度が整備されています。

ただし、保険治療では審美性といって白い歯を作れる場所や材質に制限があります。
したがって、部分的な虫歯の治療や、奥歯の治療は金属材料に限られ、銀歯と呼ばれています。

こういった事情があるため、日本人の口の中は、諸外国の人と比較して銀歯ばかりが並んで見た目が悪いと言われることもあります。

悪者的に見られるこの銀歯の成分は金、銀、パラジウムといった金属から成る合金です。
しかもこの金属の値段は、国が“この値段で計算します!”と一方的に決められて、この歯は何円と言った具合に細かく決められているので、購入価格が上がったからといって勝手に値段を変更出来ない仕組みです。

この4月から価格改定がおこなわれ1g1279円(税込)になりましたが、この値段は西暦2000年の純金1gの年間最高価格よりも高いのです。

したがって、「銀歯!」、「え~銀歯!」なんて言ってられない値段のものが粛々(上から目線だ!と批判された言葉でごめんなさい)と作成され装着されています。

そう! ついこのあいだの純金よりも高価な金属が装着され、その人の価値を少しだけ高めていると考えてもらえると苦労も報われるかもしれません。

でも、この銀歯1g1279円には裏の事情もあることもよく覚えておいて下さい。
近年の金属価格の上昇は異常で天井知らずです。

したがって、逆ザヤといって国が定めた価格で購入することが出来ない状態が何年も続いています。
例を挙げてみると、一般的に30g単位で購入しますが、公定価格1g1000円(税込)ならば30gで30000円ですが、実勢価格が1g1050円だと30g31500円さらに消費税8%が加わり34020円になってしまいます。

こうなってしまうと、作れば作るほど赤字がかさむといった悪循環に陥りますが、治療ですから表面的には笑顔でいても裏では泣いているといったことがず~と続いています。

当然、国もいろいろ手を打ってはいるものの、デフレのときに批判された「too late too little」すなわち値段がかなり上がってから解消されない程度に価格が改定されるといったことが繰り返されて、“もう何年続いているかな~”そんな感じです。

銀歯なんて言わずに“銀色の金歯”と思ってくれるといいな!

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