はぐら

私、真壁に住んでかれこれ18年になります。

歯科治療を通じて、さまざまな患者さんと接していろいろな表現すなわち方言を耳にしてまいりました。
“おおきい”、“こわい”、“のざえる”なんて言葉はもうすっかり慣れてすんなり頭の中に入ってきます。

しかし一方で、あまり耳にすることも無く、なんとなく意味は理解できても今一つ“ピンッ!”と来ない表現に“はぐら”があります。

歯が無くなってしまった状態を指す方言らしく「はぐらになっちゃう」とか「はぐらになってきた」なんて言い方をします。
再々、私が射撃を趣味にしていることをカミングアウトしていますが、先日自宅から一番近い土浦の射撃場に行った際、思い出したように聞いてみました。

食堂で調理をしていたチョットお年を召したおじさま、おばさま達に「ねえ、ねえ、はぐらって知ってる?」と聞いてみたんです。

茨城に住み、同様の世代にも関わらず、知ってる派と知らない派の二つに別れてしまいました。
住んでいる地区もほぼ同様にも関わらずですよ!

しかも、“こわい”“のざえる”と言った言葉ですら知らない派の人たちは「聞いたことも無い!」とのことでした。
そこで“はぐら”を知っている人に「“はぐら”って目が見えないの“めくら”みたいなところから生じた使い方なんですか?」と聞いてみると「“はぐらうり”からきてると思う」と教えてくれました。

また、赤ん坊のことを“おどめ”という言い方もあり、さらに新しい方言まで教えてもらう“おまけ”まで付いてきました。
方言談義でその場は盛り上がり「え~、住んでる場所が少し違うだけでこんなに違うんだ!そもそもうちの地区は“そうだっぺ”も言わないのに!」なんてことも言われて“恐るべし茨城の住人”となりました。

自宅に帰ってネットで“はぐらうり”を検索すると歯がグラグラした人も食べられるくらい柔らかいことから名付けられ“うり”であることがわかりました。

方言にも語源があることが分かったものの、まだまだわからない言葉に“めど”がありますが、いったい何なのでしょう?

“めど”とは穴をさす言葉で“けつめど”と言ったら“お尻の穴”、“はなめど”と言ったら“鼻の穴”を指します。
いくら18年真壁に住んでも、“めど”と“そうだっぺ”は今後も使うことが無いような、私にとっては死語のような気がします。

まだまだたくさんの茨城の方言というか真壁の方言を知っていますが、これからは“方言物知り歯医者”と呼んで!
今回はこれくらいにしとくっぺ!

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