今回は久しぶりにとっても真面目なお話をしてみましょう。
先日、医師会主催の糖尿病講習会に歯科医師として唯一潜入してじっくり聞かせていただきました。
医師会の先生方には感謝です。
近年、テレビや雑誌で好きなだけ食べても痩せられるという低炭水化物ダイエットが話題になっています。
ごはん、パン、めん類などの炭水化物は食べず、肉などの脂質、タンパク質豊富な食品ならいくら食べてもOKな新たなダイエット法です。
今回の講演では、このダイエット法を否定するデータを健常者の調査とマウスを使った実験をもとに、海外の文献を交えて説明してくれました。
さらには、糖尿病患者さんの調査と糖尿病マウスの実験でも同様な結果となることを示して「あ~、やっぱり!」とか「ほら!思った通りだよ。」と口に出てくる様な内容とともに、特に糖尿病を発病している場合は恐るべき結果を示され講演に引き込まれてしまいました。
まず、下に書いてあるように3つに分類して調査や実験がおこなわれました。
1群:炭水化物6割、タンパク質2割、脂質2割(一般的な食事)
2群:炭水化物4割、タンパク質4割、脂質2割(シロガネーゼたちの食事)
3群:炭水化物2割、タンパク質6割、脂質2割(低炭水化物ダイエット)
*:シロガネーゼたちの食事とは裕福な家庭で摂取されるような食事内容だと講師の先生が言っていたのであって、決して私が言ったのではありません!
これらの調査や実験からすべての群において、血糖値や体重などにはほとんど有意差がありませんでした。
決定的な違いとして、動脈硬化の進行と発がん率に大きな違いがみられ、炭水化物が減りタンパク質が増える食事ほど動脈硬化の進行が認められ、発がんのリスクが高くなることが判明したことです。
しかも、男性の方がより危険性が高く、女性においては骨粗しょう症が進行し易くサルコぺニアの危険性が高まるようです。
しかもですよ!糖尿病を発病している人がこのダイエットをすると、体重や血糖値が比較的安定するので「やった~!数値も安定し好きなだけ食べられる!!」と喜んでいると動脈硬化から引き起こされた心筋梗塞で「コロッ!」とあっけなく死亡に至るという恐ろしい結末が付いているそうです。
なぜなら、糖尿病で血管や神経が障害されているので、狭心症症状にも気付くこと無く、心筋梗塞を発症しても痛みを感じること無く死んでしまうといったことになるそうです。
大幅に寿命が短くなってもコロッと死にたければいい食事だそうですが、大幅に寿命が短くなるなんて、むかしむかし“恐怖新聞”という漫画があったけど“新聞を読むと寿命が縮む=食べると縮む”これに似ています!
タンパク質の摂取についても、動物性よりも植物性のタンパク質の摂取が望ましいようです。
肉ばかり食べていると飽和脂肪酸がからだの中に増えてしまいます。
低炭水化物ダイエットをしている人がからだに良いと思って、不飽和脂肪酸を多く含むオリーブオイルを摂取しても、からだの中で飽和脂肪酸になってしまうのでからだに良いと思ってやる行為がどんどん飽和脂肪酸を取り込む恐ろしい行為になってしまうこともわかってきたそうです。
結論として、日本で古くから食されている豆腐など植物性タンパク質が多い和食が最も効率的な食事だそうです。
楽をしてダイエットすることは困難で、和食のようなバランスの良い食事を摂って運動することが今も昔も王道だということです!
講師の先生が皮肉のように“あの辺に住んでいる人”とか“あっちのほうの人がいろいろ言ってる”なんて話していたけど、声高に宣伝している人は動脈硬化やがんの備えはしっかりできているのでしょうか?
この講演は低炭水化物ダイエットを検証したものではなかったのですが、あまりにも衝撃が強かったのでこんな内容になってしまいました。(申し訳ない!)

