歯科機械メーカーが発行した雑誌を業者に渡され目を通していたところ、自分自身を実験台にしてさまざまなデザインの入れ歯を“作っては試し”をしているある歯科医の体験談が目に留まりました。
昔から研究者や臨床家は、自分が作り上げた新薬や特効薬を自ら試すといったことや、家族を実験台にしてきた歴史があります。
今回目にした記事も、「今も昔も変わらないことをするな~。」と感じながらも「なかなか出来ることでは無いな。」と読んでみました。
そもそも、この歯科医師は入れ歯を作ることが大好きだそうで、入れ歯を必要とする患者さんが来院すると喜び勇んで取り掛かるとも書いてありました。
しかし、他人の入れ歯ばかり作っていても、実際に“自分で入れ歯を装着してみなければ、入れ歯で生活している人の気持ちが分かる訳無い”と自ら実験してみようと思い立ったのが動機とのことでした。
自ら奥歯を抜き、さまざまな材料、形態の入れ歯を10数個製作しそれぞれ装着し、その感想や体験が綴られていました。
結論からすると、入れ歯は自分の歯とは比較にならないくらい効率の悪いもののようです。
これによれば、入れ歯を装着すると“痛い”、“咬めない”、“話し難い”、“食べるのは遅い”、“食べカスがすごい”、といいところは全く無いかのような実体験が綴られていました。
また、保険で認められた材料で作ったものでは欠点が多すぎて限界があるとも述べられていて、保険外の材料で作る金属製であれば薄く作れて欠点も多少補えるようです。
自分の歯を抜いてまで体験してしまうなんて、私にはとてもできないことなのでリスペクトしたいと思います。
ただ、私はインプラント治療を多く手がけて、良さと感じているので私自身がもし歯を抜いて実験台になるとしたらやはりインプラントだと思います。
でも、インプラントは義歯のようにいろいろなデザインとはいかないので、自分の歯のようなタイプと義歯のようにアタッチメントタイプと2種類くらいでしょうかね!

