先日の水害は茨城県内のみならず、多くの地域に多大な災害をもたらしました。一刻も早い復旧を願い、一日でも早く日常が取り戻せることを祈るばかりです。災害発生の当日、真壁町周辺も前日からの雨が続くとともに、さらに一段と勢いが増しているように感じました。
朝、出勤してきたスタッフ一人一人に自宅周辺の様子を聞くとともに、心配であれば連絡を取るなりして、事情によっては帰宅するよう指示しておきました。
当院のすぐ裏には桜川があり、窓から濁流を見ることができたものの、堤までは余裕を見て取れ差し迫った危機感は感じられませんでした。
診療が始まったものの外の様子が気になって仕方がない時間が続き、天気予報では午後になっても断続的に降水が続くと報じていました。
その頃、雨の降り方も激しくなりテレビで特別警報の発令を報じ、防災無線では注意を促す放送が繰り返されていました。
診療も少し落ち着いた頃、小さな子供のいるスタッフもいるし、多くの学校も臨時休校になっていたことも重なり午前中で診療を打ち切ることを決めました。午後に来院予定の患者さんには、電話で事情を伝え別の曜日に振替える等の策を講じ、スタッフ全員を早めに帰宅させました。
午後になると雨はほとんど止んでしまいこれで良かったのかと思いもしたものの、テレビでは各地で河川の氾濫、堤防の決壊を伝え多くの行方不明者や家屋の流出を伝えていました。
何かあってから後悔するよりも早めの決断が良かったのだと胸を撫で下ろしました。
翌日、スタッフから自宅を含めて周辺にも被害が無いことを確認し、まずはひと安心となりました。
診療中も患者さんと昨日の雨や災害のことが話題となり、その中から一つ気になる情報を耳にしました。
常総市では堤防が決壊し大災害が発生したのはご存知だと思いますが、友人が水没した大型店舗に取り残され、とんでもない状態と化した内部の写真を送信してもらったとか、決壊場所の付近では太陽光発電パネルを設置するために堤防を2メートル程削って低くしてあったなどといった情報を得ることができました。
もし、削られたことにより災害がより大きくなったとしたら、もう表現しようの無い重罪でしょう・・・
私も暇があると桜川の土手を犬と散歩しますが、数年前には「これは、拙くないの?」という光景を目にしたことがあります。
土手の下に畑があるのですが、ある人物が土手をセッセと少しずつ削って畑にしているのを目撃しました。
何日かして同じ場所を通ると少しずつ畑が広がっているのです。
当然、土手は少しずつ痩せて細くなっています。
知らず知らずのうちに、水害の時限装置が仕掛けられているわけです。
私も地方に移り住みかれこれ18年!
田舎では、いつの間にか道路が田んぼに変わっていたとか、標識の杭が知らない間に移動して土地の面積が変わっていたとか、ちょくちょく聞くことが出来ます。
“注意されなければそれで良い”、気付いた時には“もう手遅れ”といった“日本人のモラルは何処へ行った”なんてことも発生しているようです。
常日頃から嘘偽りの無い生活は無理にしても“やってはいけないこと”の分別だけは忘れたくないものです。

