謎の箱

その日は、あと10分もすれば診療が始まる「さて、今日も1日頑張るぞ!」といったタイミングでした。
スタッフが「先生、宅急便です!」と私の元に箱を届けてくれました。

「ありがとう。」と言って受け取ったものの、私は箱を見るなり発注した覚えも無く、さらにはこのメーカーに今まで当院から製品を発注したこともありませんでした。

そこでスタッフに「配達した人はもう帰ってしまったの?」と尋ねると「もう帰りました。」と言われ、頼んだ覚えの無い宅配物を受け取り何だか嫌な気分!

しかもですよ!
この箱よく見ると何やら大きなシールも貼ってあります。
“緊急手術医療品につき取扱注意!!”と大きく表示されています。

もしかしたら朝1番の手術に必要な病院の機材が間違って当院に配達されたのかもしれない!と思い、もし届かなくて困っていたら大変だと大急ぎで発送先に問い合わせてみました。

「もしもし、今緊急手術医療品と書いてあるものが配達されてきましたが、どこか他の病院にいくはずのものが当院に配達されてきているようなのですが調べてみてもらえますか?」とこんな具合に問い合わせてみました。
荷物のコードを伝え先方のほうも「調べてみるので分かり次第電話します。」と言って電話が切れました。

もし誤配だったら凄く困っているだろうなと考えながらも、本当は自分の所に来た荷物だったとしたら一体中身は何だろう?と思いを巡らせました。

このメーカーの品物は購入したこと無いし、「まさか!爆弾?」なんて馬鹿な妄想を抱き、中身が分かるまで在庫置き場に隔離しておきました。
「ご迷惑をおかけしました。」と患者さんに謝罪して診療を開始、そして荷物のことなどすっかり忘れていた頃に折り返しの電話が来て荷物の正体が判明しました。

答えを先に言うとインプラント埋入手術に使用するチューブでした。
たまたま、いつもと違う業者に発注したためメーカーからの直送で当院に届いたためだと判明しました。

しかも、いつも使っているチューブはこのメーカーの商品と互換性があることも分かりまたまたビックリでした。
当然、在庫置き場の謎の箱を開けて確認したことは言うまでもありません。

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