火事

それは、風の強い日の午後でした。

所用を終え自宅へと着いた時、「何だか煙っているな~」と感じ、同時に「焦げ臭い気がする」とも感じたけれど、「どこかで“野焼き”でもしているのだろう」とさほど注意も払わず家の中に入りました。

この時期は河川の土手、畑や田んぼの畔では、あちこちで“野焼き”が行われて、少々煙っていても「またどこかでやってるな!」と思ってしまいます。

自宅に入り“やれやれ”、と2階に上がり着替えていた時です、消防車のサイレンと消防署から火災発生を知らせる放送が聞こえてきました。

こうなると先程煙っていた場所が火災の現場に違いないと推測でき、くつろいだ格好でサイレンの鳴る方向へ向かい、現場を見通せる窓から目をやると、強い風にあおられた煙が建物から勢い良く立ち上がる光景が目に入りました。

「あら~、本当に火事だったんだ!」と窓から見回すと、近くに大きな建物が無いこともあり、火事の状況を把握するには最高のロケーションとなっていることを知り、そうこうしているうちに消防車が次々と駆けつけ、懸命に消火作業を始めました。

さらに自宅前の道路には消火栓もあり、駆けつけた消防車からホースを接続し消火作業に加わる様子も観察できました。

気がつくと、消防関係者ばかりでなく近所に住む住民も心配そうに消火作業を見守る様子や、野次馬と思われる人や車も集まってきました。

建物自体も大きく、強い風の影響でもうもうと煙も立ち込め、時おり窓から炎が上がるのも見て取れ、逃げ遅れた人の有無や周囲の建物への延焼も心配される状況となっていました。

この地域は、消防署から駆けつけた消防隊だけでなく各地域に配置されている消防団も消火活動に参加し、みんなの力で火災から守ることが徹底されています。

この点が都市部の組織と異なっているようですが、だからといって片手間に団員をしているわけでなく、常日頃から訓練を行っている精鋭なのです。

今回の火災だって周囲の建物に被害を出すことなく消し止められました。
後から聞いた話ですが、普段は誰も住んでいない空き家であったにもかかわらず、火災当日は親族が訪れ火の不始末があったそうです。

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