先日手元に届いた日本歯科医師会雑誌の中に、“インプラント治療後のメインテナンスについて”とあり、副題に“インプラントに関する周囲炎の予防と治療”と示された記述を見つけました。
歯科におけるインプラント治療は口腔機能の回復に大変役立つ治療として認知されています。
一方で、インプラント周囲炎の発症という問題もはらんでいます。
そして、この周囲炎は自覚症状も無く進行し、放置すればインプラントの喪失につながる疾患でもあります。
今までも多くの出版物を目にしてきましたが、インプラント周囲炎に対する根本的な治療法は存在せず周囲炎を発症させないことが肝要であると言った記述ばかりを見てきました。
やはりこの歯科医師会雑誌にも、インプラント周囲炎の治療は、さまざま研究されているものの、進行してしまった周囲炎に対しては予知性の高い治療法が無いと書かれていました。
インプラント治療を多く手掛けている私としては、具体的な治療法が知りたいところであり、自分が試みている治療法の方向性が正しいのか確かめたい気持ちもあります。
雑誌の中でも原因論やメインテナンスについての記述がメインであり、周囲炎の治療については
1)機械的清掃・研磨、
2)殺菌的治療・・・(洗浄がメインで根本的治療とは程遠いと思います)
3)全身的もしくは局所的抗菌治療・・・(抗生物質の投与は一時的な効果のみで永続的な効果は期待できません!)
4)外科的治療・・・(最も効果的であり根本治療の1つだと私は考えます)
以上4項目が挙げられていました。
これらの治療法は、どれも当院で取り入れているものばかりであり目新しいものを見つけることができませんでした。
ただ、私が実践してみて2)や3)の方法は私のコメントをカッコ内に書いたように一時しのぎには良いけれど、だらだらと継続しても意味が無いと感じています。
当院でも4つの治療法を組み合わせてインプラント周囲炎の治療をおこなっているものの、今回もアッと驚くような治療法の記述が無く残念でしたが、未だ根本的な治療が確立されていないことが認識できたことでも良しとします。
土井歯科クリニックでは発症してしまったインプラント周囲炎は全力で治療にあたり、中程度以上に進行したものは、外科的治療が最善と考え実践しているものの、相手は高倍率の顕微鏡でしか確認できない奴なので、一度の外科治療で仕留めることが難しいのも現実だけど“私諦めが悪いので!”をモットーに取り組んでいます。
私、「様子を見ましょう!」は嫌いです。

