人間、誰しも歳を取ります!
そして体の自由が利かなくなったり、物忘れをしたり、近くの物が見えにくくなったり、耳が遠くなったり、とさまざま悩みや病気を抱え、人間であれば必ず経験しなければなりません。
そして、それは男性だろうが女性だろうが性別にも関係ありません。
世間では旦那さんが倒れて奥さんが介護するのは、何ら違和感もない「昔から当たり前のこと」といった感覚で見ることができます。
ところが一方で奥さんが倒れて旦那さんが介護をしなければならない場合はとっても大変なことになってしまうようです。
当院に来院している患者さんの中にも奥さんが脳梗塞や認知症を発症して要介護状態になってしまい世話をしている方もいらっしゃいます。
「なかなか、介護が大変で・・・」
とか
「認知症もあるので片時も目が離せないのです。」とおっしゃって「歯が痛いけど、なかなか通院する時間が取れないのです。」と言って済まなそうにお話をされる患者さんと会話することもあります。
「先生!男が買い物かごを下げてスーパーまで行くのって大変だぞ!」
とか
「デイサービスに通所してもらっているけど、その間に家事をしたり買い物に行ったり、食事の支度をしておかないと、帰って来たら片時も目が離せなくなるので、とても自分のための時間など持てません!」など、男性だからといっても、皆さん長年連れ添った奥さんをとても大切にしています。
しかし、男性の立場から考えた場合、普段奥さんに依存することが多かったことを、突然“さあ、やりなさい!”あるいは“あなたがやらなかったら誰がやるの!”と慣れない介護や家事を担当せざるを得なくなると、目が回るほど忙しくなってしまいます。
さらにもっと深刻なことは、生活費をどう捻出するかという問題にも行き着きます。
そう!仕事と介護と家事この3つを両立どころか全てを一手に引き受けなくてはならなくなることです。
男性が健在の場合だと、女性ほど手厚い福祉を受けることが困難なので話を聞いていると何かアドバイスができないかと考えさせられます。
介護の問題であれば介護認定審査員をしていた経験から、要介護度によってはデイサービスだけでは無く自分の時間を少しでも取り戻し、ホッとする時間を作るためにショートステイを取り入れてみたらと提案してみたこともあります。
後日、「ショートステイを取り入れることができ、少しだけ休む時間を確保できたので感謝しています。」と報告を受け、少しだけ役に立てたこともありました。
やっぱり、男はつらいよ!と皆さんにわかってもらいたいものです。

