がんに関する気になる話題を見つけたので紹介してみます。
今や日本人の二人に一人が、がんを発症する時代になりました。
それだけ日本人が長寿になったことの証であることは言うまでもありません。これだけ医学が発達しても、がんは早期発見し、早期治療できれば高い生存率が望めるものの、進行してしまった症例では不幸な転帰をたどることが多く撲滅まで、まだまだ長い道のりが必要かと思われます。
とは言え、世界中で数多くの研究がおこなわれ、新たな知見や治療法が報告され成果が見られています。
最近、採取した尿の代謝物を解析し、乳がん患者、大腸がん患者、健常者を識別する技術開発に成功したと報じられました。
尿に含まれる代謝物1300種類を検出し、健常者と異なる10種類の物質を絞り込むことができたそうです。
この技術が実用化されれば、受診者が採取した尿を検査機関に送るだけで、がんの有無を判定することが可能となり、早期発見や治療ができれば朗報です。
それにしても尿の中から1300種類もの物質を見つけ出せるなんて、なんと素晴らしい!
しかも、病気の人と健康な人と含有物質の違いを見つけ出すなんて研究者には頭が下がります。
これ以外にもがん細胞にも幹細胞があってそれをどう封じ込めるか?
とか、がん細胞がどのように抗がん剤に対する耐性を獲得するか?
など、まだまだ完全に制圧するには至っていないものの、じわりじわりと追い詰めているのも事実です。
もう一つの話題に、がんに対する標準治療を調査した報告結果があります。
がんの治療は種類、部位、ステージによりガイドラインが定められています。
例えば、余りにも進行してしまったがんに手術をすることで、かえって死期を早めたり、適応の無いがんに対して抗がん剤を使用しても、副作用に苦しむだけでがんに治療効果がなければ意味がありません。
そこで、がんに対する治療法を示した標準治療を学会で定めています。
これによると全国232施設で標準治療の実施率が調査されましたが、それによると実施率68.2%で、がんの種類によってはかなり差があり、施設により大きな開きがあったそうです。
また、標準治療を行わなかった理由としては、薬剤が高価で使わなかった、転院してしまった、年齢、患者の希望など妥当と思われる理由も多かったそうです。がんの治療も地域や施設によって差が出ては困るので、このような調査も重要であると感じました。
研究者の皆さんには一日も早く、多くのがん患者に朗報が届くよう頑張って頂きたいものです。

