消費税

4月に入り消費税がさらに3%上がり8%にまでなりましたが、みなさんもささやかな抵抗を試みたことでしょう。

当然土井歯科クリニックでも、グローブやらマスクやら石膏やらとささやかに買いだめをして抵抗してみました。でも、ご安心ください!土井歯科クリニックはインプラント治療、矯正治療をはじめセラミック冠等の自費治療の料金は今まで通りのままで据え置いています。

この消費税アップによる税収はすべて社会保障に使われると公約されていますが、医科、歯科、も診療報酬改定となり一部新しい点数で診療が始まっているのをご存知でしょうか?

社会保障に使われると言われているのだから、「今まで以上に儲かっていいなー」なんて羨ましがられそうですが「ところがどっこい冗談じゃない!」というのがすべての医療人の本音でしょう。

歯科においては、消費税上昇分には絶対満たない改定になっているし、金属冠を作るための金属価格なんて作れば作るほど逆ザヤが増えていくような価格設定にされ、さらに酷い状況で文句や泣き言の嵐となってしまいました。

そもそも歯科医院の経営が苦境に立っているから今回もアップします!なんて威勢の良い声が聞こえていましたが、消費税上昇分にプラスされる財源は全国の歯科医院すべて合わせて30億円です。
これって約9万件の歯科医院に分配すると1軒あたり年間3万円とちょっとで、月にしたら2500円くらいで小学生のお小遣いくらいじゃないかといった話になっています。

医科の改定でもいろいろ問題があるようで、外科医でもある妻はあきれたようにこう言いました。
「手術が下手なほうがいっぱい貰えて上手だと少なくなるんだからやってられない!」と。どういうことかと言えば、最近テレビで医療もののドラマが多く放送されていますが、神の手を持つ主人公が困難なオペを短時間で完璧にこなすなんてシーンがありますが、こんなことでは報酬が少なくなって病院の死活問題になってしまいます。

正解は「わたしこのオペ初めてなんです!」なんて言ってるへたくそな外科医があきれるほど長時間かけて手術した方がいっぱい貰える仕組みになってしまったそうです。

これは少し誇張としても本当にこんなシステムが一部導入されたようです。
これでは、外科医あるいは外科系といわれる診療医の成り手が増々少なくなるし、そもそも外科医が一人前に成るのにどれだけの年月がかかると思っているのか全く理解していないとも話していました。

このままだと、ガンと診断されて手術まで6か月待ちなんて日も、もうすぐやってくるでしょうし、ガンを6か月放置したらどうなるかなんて考えたくもありません。
歯科においても往診した場合、短い時間で手際よく治療したら報酬がとても低くなるシステムが導入されてしまいました。

医療費だけを問題にして、医療の現場がどうなっているのかを顧みないと結局ツケを払うのは患者さんになってしまうことでしょう。

先日、私の医院で紹介状を書いてある大学病院を受診してもらったら何時間も待たされ2週間後が初診の予約日だと言われたと怒って帰って来た患者さんがいました。私はなるべく自分の医院で解決できるよう努めているので紹介するのはそれなりに理由あってのことなんですが・・・この事例では、さらに別の大学病院に紹介して解決しましたが、歯科なんてコンビニよりも多いと言われて久しいのにこんな扱いをされるのだから医科ではもっと深刻なことが起こり得るかもしれません。

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