今回は真面目なお話を少々!
歯科医師会発行の雑誌から少しばかり引用しながら歯周病について綴ることにしましょう。
私たちが歯を失う原因のトップは、虫歯では無くなんと歯周病であることをご存知でしたか?
歯周病が進行するにつれて歯肉の腫れ、出血、グラつきに悩まされ快適な食生活を送る上で大きな障害となります。ゆえに、歯周病の早期発見、治療は大変大切なことになってきます。
しかしながら、日本人の成人7~8割が罹患しているにもかかわらず、歯科医院を受診しているのは10人に一人であり、歯周病を放置している人が如何に多いかわかると思います。
1990年代後半に、歯周病罹患者は心臓血管疾患、脳梗塞や呼吸器疾患の発症頻度が高いことが判明し、また早産(37週未満の出産)や低体重児出産率(2500g未満の出産)も高く、さらに糖尿病の人では血糖値のコントロールが困難になると報告されるようになったそうです。
これに加え近年では、歯周病と癌、関節リウマチ、肥満、バージャー病などとの関連も報告され、口の中の状態と全身疾患との関連がより密接なものであることが明らかにされてもいます。
以前、糖尿病と認知症との関連についても綴ったことがありますが、実際のところ私が審査員を務めている介護保険認定審査会で要介護度判定に使用する資料にも脳梗塞、糖尿病、認知症の病名がほとんどの審査資料に書かれています。当院では、歯周外科手術をすることで、重度歯周病の歯でもなんとか抜歯にならないよう努めているし、軽快すれば定期的に受診してもらうことで口腔内の健康維持の手助けをしていると自負しています。
しかしながら、圧倒的多数の日本人が歯周病に罹患していても歯科医院に足を運んでいる人の割合が1割では健康長寿を呼びかけてみても限界があります。まさか、こちらから「あなたは重度の歯周病です!絶対直さないといけません!」といって家や職場まで押し掛けるわけにもいきませんからね!
このところ介護保険の申請者が急増していて、この状態が続けば抜本的な改革が必要になりそうとの議論が出ているのも現実です。
これを読んだあなた、是非とも歯科医院を訪れて下さい。

