もう直ぐお昼休みになる時間帯でした。
スタッフから「先生にお会いしたい方がいらしています。」と声をかけられました。
何の用事かな?と思いながらも、手が空いた所で向かいました。
「お忙しいところ、ご挨拶させていただきたく参りました。」と見慣れない人物が目に入ったのです。
「“イボクラール”の営業担当をしている〇〇です。」と名刺を受け取り「はて、私に何の用事かな?」と思いつつも「お世話様になります。」と型通りの挨拶をすませます。
「実は、本日伺ったのは当社の製品を永らくご使用いただいているお礼を込めて伺わせていただきました。」と、こんな内容だったと記憶しています。
「CRの会社でしたね、確かに20年以上使っているかもしれません。」とこんな返答をしました。
歯科医療におけるCR(コンポジットレジン)とは、虫歯に詰める白い材料を指し日常的にほぼ毎日使われる材料です。
従い、国内、海外の無数のメーカーが品揃えし、高品質をアピールしたり、お得な値段を前面に出したりと、かなり厳しい競争をしている製品になります。
そんな中、当院(私)はイボクラール社の製品を使い続けていたのです。
そして、営業マンは「当社の製品を永らく使用し続けていただき大変感謝しています。
茨城県で当社の製品を変わらず使って頂いているのは先生だけなんです!」と驚きの事実を告げられたのでした。
茨城県にある歯科医院の数は1400件くらいかと記憶していますが、1400分の1、何とオンリーワン!
さらに、営業マンはなぜ使っているかの理由も知りたがっていました。
ビコーズ(なぜならば)、前述したように無数の製品があることから、いろいろな製品を試していた時期があったのです。
歯の詰め物なので歯の色と合わないと気に入らない。
特に前歯の治療では色が合わないと“下手くそ”に見えてしまうため、さまざまな製品を試していた時期がありました。
薦められて使ったイボクラール社の製品が歯の色に馴染みやすいと気に入った事がきっかけだったのです。
当然、在庫管理はスタッフの管轄!が当院のルールなのでズ~と使い続けて今日に至っている次第です。
こんな内容の話を営業マンに話して「なるほど~」と納得してもらい、おみやげとして新商品を頂きオンリーワンのお話は終了となりますが、当院のみが使っているなんて“誇らしい”のか“偏屈”なのか胸中複雑です。

