このところ、テレビ番組では「可愛くてこんな娘がそばにいてくれたら、毎日が楽しいだろうな。」なんて思うドラマがあるかと思えば「私、失敗しないので!」が決めのフレーズとなっている医療ドラマがあります。
これ以外のドラマやらバラエティー番組も視聴しているのですが、やはり医療モノのドラマは「あり得ねえよ!」と言いながらもついつい観ては夫婦2人で悪態をついています。
「は~?、フリーランスの外科医~~」
「お前はどこでも手術が出来るのか?腹部外科、胸部外科、脳外科、何をやっても失敗しない?」
「がんのステージ4で主病巣(原発巣)だけ切除したって遠隔転移があるからステージ4なのにバカじゃないの?」
なんてありとあらゆる言っちゃもんを付けています。
視聴率が取れれば何でもありは些か行き過ぎた演出ではないか?
これを信じてしまう患者さんが「テレビでやっていたのに何故できないの?」なんて話が現実になりそうです。
週刊誌の記事で「大丈夫なんですか?」と聞かれた経験のある私にとっては“間違い無い!!”と確信できる事柄です。
さらには、患者さんから「実話です。」と聞かされた話では、ある親子が保健所から“白い犬”を里親として譲り受け、数日後、その“白い犬”を返しに来たそうです。
理由を聞いてみると「だって、この犬喋らないんだもん!」だそうです。
やはりテレビCMで白い犬が喋っているのを見て、白い犬だったら喋るはずと思って里親に応じたからだそうです。
まあ、子供だけではなく、その保護者にもかなり問題があると思いますが、テレビの影響の大きさを物語るものです。
これも、新聞で見つけた記事ですが、今や日本人の2人に1人ががんに罹患する時代におけるがん治療に関してのものでした。
がん治療は総合戦略であり、神の手、素晴らしい外科医がいれば全部できるということではない。
正しい治療をするには、正しい診断が必要であり、放射線科、画像診断学のプロがいて、内科的に治す抗がん剤のプロ、そして上手な外科医、様々な分野のプロがいて初めて総合的な治療が出来ると記されていました。
テレビの中では、神の手を持つ一人の医師が何でもできてしまう方が都合良いのでしょうが、テレビの製作だって神の手を持つ一人のプロデューサーが仕切っているわけではあるまいに!

