今回は歯科業界の不思議な世界を紹介しましょう。
ただし、多くの歯科医師はまったく不思議と思って無く、むしろ当然と受け止めている事柄なので注意してください。
みなさん、テレビ、冷蔵庫やエアコンなどの家電製品を購入しようしたら電気屋さんや家電量販店に足を運ぶと思います。お店に着いたら店員さんにあれこれ使い方やら機能やら値段等質問したり説明を受けたりするはずです。目的の製品を買う買わないに関わらず、これだけのことにお金を払ったりすることは絶対に無いはずです。
ところが、歯科の世界では材料や製品の性能や使い方を聞くだけで3000円とか5000円とか受講料として払うことになります。また、インプラントや歯周外科治療、矯正治療の方法について、○○先生が講義をするので5回コースで50万円なんてことが星の数ほど“何とかコース”と銘打って存在し、しかも毎日のようにダイレクトメールやファックスでの案内が殺到しています。
特にファックスなどはキリがない程流れてくるのでインクフィルムの交換に忙しいなんてことになっています。またまた不思議なことに、“私は○○先生や△×先生のコースを受講したことがあります”なんてことがステータスになっていたりするので私にはまったく理解できない世界となっています。
一方、医科の業界は一般人が感じる経済原則が当てはまり、私は医科の先生に囲まれた世界で多く過ごしてきたので、その影響を受けている歯医者になります。
この歯科の業界の不思議をしばしば妻に話す機会があります。私の妻が外科医ということもあり、先日、この話を医師会の会合で医療業界の営業マンに話したところ「え~、そんなことは有り得ないですよ!そもそも買ってほしい側の人間がお金を貰って説明するなんて狂ってる!」と感想を漏らしたそうです。
そうなんです!歯科の世界では買って貰いたい会社側が買って頂く歯科医からお金を貰って説明して、さらに高額な製品を売って貰った歯科医が喜ぶという不思議な不思議な論理がまかり通るところなんです。
私はずーと前から「おかしい!」と言い続けていたのでこんな誘いは無視しています。でもこんな矛盾もあります。たとえばインプラント認定医を取得するには、始めに自動車教習所みたいに基礎的な講義を受けなければなりませんが「何を今さら!」という内容で講師より自分の方が詳しいぞ!なんてことに100万円近い金額を払う必要があるのでまったく困ったものです。
もう少し判りやすくすると“欲しいテレビがあったら家電店に自分から行って5000円を払って説明を聞いて、値引きもなく定価で50万円のテレビを買う”そんな感じです。どうです?納得できます?多くの歯科医師は当たり前と思っているようですが・・・!
最後に最近届いた歯科の不思議の世界のダイレクトメールとファックスをお見せしましょう。

