PRP(多血小板血漿)を使用した治療についての研究発表が大阪で開催されました。私も参加するために陸路新幹線に乗って大阪まで行ってまいりました。
羽田空港がリニューアル、茨城空港が開港ということもあり、飛行機で往復しようかとも考えたのですが、飛行機には苦い思い出があり断念しました。
振り返ると、2年前のある日曜日の夜の広島空港です。
当初の計画では広島空港発午後7時30分の飛行機に搭乗し9時頃羽田空港に到着、電車を乗り継いで夜中12時頃に自宅まで帰り着くという予定でした。
その日空港をほぼ予定どおり離陸したものの、羽田上空が悪天候とのことで琵琶湖や駿河湾上空を何回も旋回、もう時間的に自宅に帰りつくのは不可能になり「まいったなー」と思っていたら「当機は燃料補給のため中部国際空港・セントレア空港に着陸します。」とアナウンスがあり中部国際空港に着陸、この時午後11時。「もうどうにでもなれ、とにかく無事に着いてくれればいいよ!」こんな気持ちを抱きつつ補給点検が終了して再び離陸したのが11時30分。やっぱり悪天候のため東京湾上空、着陸の順番待ちとこれでもかと旋回(この間飛行機も空中分解しそう)なんとか羽田空港に着陸した時は月曜日の午前1時頃になっていました。
こんな時間に着いたらタクシーで帰宅するしかなくタクシー乗り場に向かうと大混雑、延々待ち続け茨城の自宅に午前4時になんとか帰りつきました。タクシー料金はなんと35000円、不本意な朝帰りですがそのまま診療です。なんともすさまじい経験でした。
こんな経験をしたらやっぱり新幹線でしょう!
PRP療法の話にもどりますが、そもそもPRPの治療は血液から血小板を濃縮し、内包する多種の成長因子を放出させ、自己由来の成長因子を局所に利用する方法で、自己由来であるため高い安全性を有しています。
また、慢性潰瘍である糖尿病性足壊疽、下腿難治性潰瘍や褥瘡など皮膚軟部組織の創傷治癒、骨の再生や治癒、顔や手のシワの改善など再建外科、外傷外科、美容外科、抗加齢医療といった領域を超えた広い範囲の種々の病態の治療に高い有効性が認められつつあります。非常に難解な文章かと思いますが簡単に言えば、さまざまな有効性が確認され今とってもホットな治療法として認識されつつある療法ということです。事実、日本のオリンピック選手やメジャーリーグで活躍する日本人選手の治療効果が新聞や雑誌、ニュースで報道されるようにもなってきています。
今回の研究会の発表を見ても、大学病院の基礎研究、歯科の分野では口腔外科関連の骨再生、整形外科、形成外科、美容外科、韓国からの発表まで多岐に渡った非常に有意義なものでした。
土井歯科クリニックにおいてもインプラント治療、歯周病治療に成果をあげていますが、これからも力を入れて取組むべき治療と再認識しました。現在私はACR研究会に所属し形成外科、美容外科の先生達とより成果をあげるべく取り組みを行っています。
ただ、歯科の領域では、PRPはもう古い。今はPRGF、CGF、PRFM、といったシステムが最新の治療と名乗りをあげています。アメリカやヨーロッパの文献(当然英語です)を調べてみると作製の手順やターゲットとなる部位が少々異なるだけで新しい素材として命名されるので混乱しやすいのですが血液を遠心分離して血小板を濃縮するものにちがいはありません。
土井歯科クリニックではPRPの作製方法、歯周病、インプラントに応用した治療効果等をわかりやすく解説した冊子とオリンピック選手の治療に使用し効果があがったことを報じた記事などをまとめています。好評であればホームペ
ージでも公表しようかと考えています。

